血液サラサラになるお薬をご存知でしょうか? 古くから有名なのはアスピリンなんです。アスピリンは元々解熱、鎮痛薬として使われていましたが、少量のアスピリンが血液サラサラになる効果があり脳梗塞の予防になるということが分かったため、それを少量だけ処方して脳梗塞を予防する方法として採用されました。同様に心筋梗塞を予防するのにも使われることがあります。以前のブログで書きましたようにアスピリンを含む飲んでいると出血しやすいので、内視鏡検査や手術の前には中止をして検査、手術をすることが必要です。

現在はそうした血液サラサラにする薬はもっとたくさん種類が出てきましたので、その使い方には非常に難しくなっています。毛細血管を観察する時も、血液サラサの薬を飲んでいないかということをよく伺ってから実施する必要があります。

血液サラサラと言ってもこれは血液成分が変化してサラサラになる場合です。次回のブログでは血管を変化させて毛細血液の血流がサラサラに(速く)なるお話をしましょう。