水銀のハナシ  

水銀は人体に悪影響を及ぼす「有害ミネラル(または有害重金属)」の一つです。

自然界では、主に「辰砂(しんしゃ)」と呼ばれる鉱物(硫化第二水銀:化学式HgS)の形で産出します。

水銀の主要な鉱石で、鮮やかな赤色をしており、古くは顔料の「朱」として使われてきました。

また自然水銀(単体の水銀Hg)は常温銀色で液体の状態にある唯一の金属です。

辰砂を熱すると水銀の単体が分離・蒸発するため、水銀精錬に用いられます。

以前は体温計に入っていて体温計を割ってしまい水銀が床にこぼれるとどうしてよいのか迷いました。


食物(マグロなどの大型魚)や環境汚染を通じて体内に蓄積し、神経系へのダメージやその他の健康被害を引き起こす可能性があります。

水銀の体内蓄積を抑えるには、セレンや亜鉛を摂取したり、ビタミンC、食物繊維、発酵食品などを意識して摂り、体外への排出を促すことが有効です。

水銀が有害ミネラルである理由


生体への悪影響:

水銀は生体内で必須の役割を担っておらず、体内に蓄積すると細胞を損傷させ、様々な不調を引き起こします。
水俣病の原因:

工場排水に含まれていた水銀(特にメチル水銀)が魚介類に蓄積し、それを食べた住民が水俣病を発症した歴史があります。


体内蓄積の原因と経路
食物からの摂取:

マグロやカジキなどの大型魚には水銀が含まれています。

他に深海魚、アマルガム、ワクチンに含まれ、ワクチンを拒否する人たちの重要な理由の一つになっています。

体内に蓄積することでアトピー性皮膚炎、中枢神経障害などになるという指摘があり、特に妊娠期の女性はマグロの刺身の摂取を1週間に2切れまでにする様にという勧告がでています。


厚生労働省のページには注意すべき魚の例として

キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ(インドマグロ)、ヨシキリザメ、イシイルカ、キンメダイ、ツチクジラ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、エッチュウバイガイ、マッコウクジラ、ゴビレゴンドウ、バンドウイルカが挙げられています。

特に”注意が必要でない”ものとして

キハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオの記載があります。


詳しくは「厚生労働省、お魚について知っておいてほしいこと」を検索してご確認ください。

「これからママなるあなたへ お魚について知ってほしいこと」でもでてきます。

対策と排出を促す栄養素

特定の栄養素を摂取する:
セレン・亜鉛::

水銀などの有害金属の排出をサポートします。

ビタミンC:

水銀でダメージを受けた細胞の修復を助けます。

システイン:

体内の重金属の排泄を促すアミノ酸です。

食物繊維:

有害ミネラルと結合し、便として排出するのを助けます。

乳酸菌・発酵食品:

有害ミネラルを吸収しない腸内環境を整えます。

その他:
体内にどの程度の有害ミネラルが蓄積しているか気になる場合は、専門医に相談し、毛髪検査などの検査を受けることも検討できます。