筋膜は各部位を支え、保護する役割だけでなく、全身の構造をつなげて一体化させ、動きや機能を調整する重要な役割を持っています。

 また筋膜には豊富な神経分布があり、身体の感覚と運動に深く関わっています。

 もう少し詳しく書くと機械受容器と侵害受容器と呼ばれるセンサーが多く分布しています。

機械受容器は膜組織の変形を知覚することで主に「動かしている」という感覚や姿勢の状態を知覚し、侵害受容器は様々な痛み感覚や温度感覚を知覚します。

これにより重要な痛みの感覚と身体の位置感覚を伝達しているのですね。

 
これは筋膜が単純に「組織を包む」だけの組織ではなく、情報の伝達や感覚を認識して脳に伝える役割も担っていることを示しています。

そして筋膜の重要な役割に「柔軟性」と「滑走性」があります。

柔軟性があることで身体が柔らかく伸び縮みし、滑走性があることで隣り合った組織がスムーズに動きます。

どちらに異常があっても身体の滑らかな動きを阻害したり痛みを出したりしますが、問題は筋膜が様々な原因で頻繁に硬くなったり、癒着を起こすことです。

これにより、痛みやコリなど運動器の問題が発生しやすくなるのです。

この理屈が分かると、どこかが痛いとき、どこのラインに関係しているかを想定して、その部位を緩めたり強化していけば効果が現れるというわけです。

ただしこれは人により顔や性格が異なる様に、その痛みとどの筋膜が関わっているかは人により異なるのでそれを一緒に探していこうというのが、ゆうやけ整体院のやり方です。