胃癌を発生させるピロリ菌は現在抗生物質や胃酸を抑制するお薬の併用によりかなりの割合で除菌が可能になり、胃がんの発生は今後大幅に抑制されると考えられています。また、子宮頚部がんの原因であるヒト乳頭腫ウィルスもワクチンにより大幅に抑制されることが期待されました。しかし子宮頚がんワクチンは副作用の報告が有名になったことから最近下火になってしまいました。
その他にC型肝炎は医療が大活躍している例です。C型肝炎は遺伝子変異をきたしますのでワクチンという方法では撲滅は難しいのですが、複数の薬剤を使用することでウィルスの増殖を抑制できる様になりました。C型肝炎に限らず慢性肝炎はがんの発生リスクが高いので、素晴らしい成果と言えます。最近はC型肝炎ウィルスの抑制により、著しく減ったことにより、脂肪肝炎が肝硬変、肝がんのリスク因子として注目されています。