一方、整神術は自律神経を調整する作用があります。交感神経系が優位になっていると、毛細血管が収縮して血流が悪くなる場合があります。施術により副交感神経が優位な状態にしますと毛細血管が拡張し、血流が良くなります。こうした 作用によると考えています。整神術は四国丸亀におられた香西垂延先生が、創始された治療法で神経を整える技術ということから整神術と名付けられています。がん、メンタルの不調などの多くは自律神経の不調が起きていることはよく指摘されていることです。こうした自律神経失調だけでなく、更年期障害、不定愁訴といった自分でもどうなっているのか分からないという症状の方にものに大変効果があります。例えば更年期の方の毛細血管血流を観察しますと、ほんの10数秒程度の間に著しく血流が速くなったかと思えば、毛細血管が徐々に消えてゴースト化していき、再び毛細血が出現して、速い血管が見られるといったことを繰り返します。こんなことは体で起きていたら、単なるほてりという症状だけでなく、自分が今どこにあるかわからない、どんな状態かわからないといった不定愁訴として感じるのも当然のことだなと思います。