急性炎症として最も多いと思われるのは怪我ではないでしょうか。打ち身、捻挫、切り傷などの外傷がありますとその部分に腫れや痛みが出現します。その部分においては毛細血管に隙間ができて、炎症細胞がたくさん集まってきます。それらの細胞は様々は炎症物質を放出して、局所に細菌やウィルスがいれば退治してくれますが、特に病原菌がいない場合でも一定期間炎症が持続します。慢性炎症はこれとは別で各臓器で静かに炎症が起きています。胃などに感染するピロリ菌、子宮頚部の乳頭腫ウィルス感染は慢性炎症の例であり、感染が持続することで慢性の炎症が起きて、胃がんや子宮頚がんを発症します。