ラテラルラインとは、アナトミー・トレインなどの書籍でも有名な身体の側面を走る筋膜のラインのことです。

首の後ろから足底まで、体の側面を繋ぐように走行し、体のバランスを保つ役割を担っています。このラインが硬くなると、首こり、肩こり、膝痛、歩行時のふらつきなどの原因になることがあります。

ラテラルラインの詳細を説明すると頭部(耳の後ろの乳様突起)から始まり、首の側面(胸鎖乳突筋)、肋骨、外腹斜筋、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、腓骨筋を通って足底で終了します。

役割としては体のバランスを保つことや、左右の動きを抑制し、安定した動作をサポートする。さらに歩行などの運動をスムーズに行うのに役立っています。

ラテラルラインが硬くなると、首こり、肩こりが起きたり、呼吸が浅くなる、体のふらつき、膝痛といった症状が出現し、慢性的にはO脚とも関連があります。

ラテラルラインを意識したストレッチは、体の側面を伸ばすことで、柔軟性を高め、バランスを改善する効果が期待できます。

簡単なストレッチをご紹介します。足を肩幅より少し広めに開いて立つ。両手を耳の横に伸ばす。上体を左右にゆっくりと倒す。左右20回ずつ行う。

その際の注意点として無理のない範囲で、ゆっくりと行う。痛みを感じたらすぐに中止することです。