ヨウ素 ヨードともいいますね 重要な元素です ゆうやけ整体院

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ヨウ素は、元素記号 I、原子番号53の非金属元素で、ハロゲン元素の一種です。

室温では紫黒色で金属光沢のある結晶固体ですが、加熱すると昇華して美しい紫色の気体となります。

物理的性質として、紫黒色の固体で、特有の刺激臭があります。

加熱すると、液体を経由せずに昇華して気体としてヨウ素蒸気(紫色)になります。

水には溶けにくいですが、ヨウ化カリウム水溶液やアルコール、有機溶媒にはよく溶けます。 

化学的性質として注意すべき点があります。

それは強い酸化剤としての作用があり可燃物や還元剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらすことです。

またヨードの蒸気を吸入したり経口摂取したりすると、眼や気道を刺激し、喘息や肺水腫を引き起こす毒性があります。

生物学的には人体にとって不可欠なミネラルで、「ヨード」とも呼ばれます。

体内では甲状腺に多く存在し、基礎代謝を促進する甲状腺ホルモン(チロキシン、トリヨードチロニン)の主成分であり、脳の発達、胎児や乳児の脳の発達、子供の成長、エネルギー代謝、体温維持などにも不可欠なミネラルです。

甲状腺ホルモンは体の成長、発達、エネルギー代謝などを調節しています。

遺伝子発現の制御:

甲状腺ホルモンは、肝臓などの標的組織において遺伝子の発現を制御する働きも持ちます。

ヒトの成長期におけるヨウ素不足の影響

妊娠中・授乳中:ヨウ素の需要が増加するため、欠乏は流産、死産、先天性異常のリスクを高めるほか、乳児への影響も懸念されます。

胎児・乳児期:母体のヨウ素欠乏は先天性甲状腺機能低下症や重度の場合はクレチン病と呼ばれる不可逆性の精神遅滞を引き起こす可能性があります。

小児期:脳の発達が阻害され、知的障害や学習能力の低下につながることがあります。

成人期:甲状腺腫(甲状腺が腫れること)、甲状腺機能低下症、疲労感、体重増加などの症状が現れることがあります。

過不足による影響をご紹介します。

欠乏: 甲状腺機能低下症や甲状腺の肥大(甲状腺腫)、精神遅滞、知的障害を引き起こすことがあります。

特に胎児や乳児の発育に大きな影響を与えます。

過剰摂取: 過剰に摂取した場合も、甲状腺機能低下症のリスクが高まります。

ヨードを含む食品として海藻(昆布やワカメなど)や魚介類、乳製品に多く含まれています。

海藻をよく食べる日本では、欠乏症は少ないとされます。

ゴイトロゲン:ゴイトロゲンとは甲状腺ホルモンの合成を阻害する物質の総称です。

アブラナ科の野菜などに含まれるチオシアネートや、大豆製品に含まれるイソフラボンには、甲状腺へのヨウ素の取り込みを阻害し、甲状腺腫を引き起こす可能性があるゴイトロゲンが含まれることがあります。

具体的にはキャベツ、ブロッコリー、大豆製品、ピーナッツなどを摂りすぎていると不足する可能性があります。

主な用途医療: 殺菌作用があるため、うがい薬や消毒薬(ヨードチンキなど)の原料として使われます。

また甲状腺疾患の治療薬やレントゲン造影剤にも利用されます。

産業:化学工業における触媒として使用されたり、液晶ディスプレイの偏光フィルムの原料として、ハイテク分野でも利用されます。 

その他、染料、防かび剤、除草剤、栄養補助食品など、幅広く使われています。

日本は世界有数のヨウ素生産国であり、千葉県などに存在する地下の「かん水」(化石海水)から生産されます。

大量のヨードを服用して癌に効果があるという医師もいて、30年前に末期癌の父に飲ませたのですが、私自身は効果のほどはよくわかりませんでした。