この何回かのブログで取り上げています筋膜のつながりを示す「アナトミートレイン」という理論における重要なラインをご紹介します。
ディープ・フロントアームライン、DFALは腕の深層部を走る筋膜ラインの一つです。小胸筋から親指(母指球筋)までつながり、肩甲骨の動きや上半身の安定に重要な役割を果たします。
DFALは小胸筋、鎖骨胸筋筋膜という肩の前側やや下から始まって、肩の烏口突起、上腕二頭筋、橈骨骨膜、母指球筋へと繋がっています。
肩甲骨の動きに関与し、上半身の安定性を高める重要なラインであり、親指から胸部前面までを連結し、姿勢や運動をサポートします。
肩こり、巻き肩の治療にはここを重点的に治療する必要があり、プランクやスクラムなどの姿勢にも関わります。
スマホなどで親指をよく使う方もこのラインが関与します。
筋肉・筋膜の繋がりがあるため、具体的には小胸筋や上腕二頭筋の緊張を和らげることで、肩甲骨の動きを改善し、巻き肩を緩和します。
親指をよく使う動作が多い人は、DFALが硬くなりやすいため、ストレッチなどで柔軟性を保つことが大切です。