アナトミートレインという書籍はご存じでしょうか。Thomas W.Myers先生が書かれた著書であり、筋膜の流れを解説するバイブル的な書籍です。
この中で12の筋膜の流れ(経線)が紹介されており、これに従って整体治療を考えるというものです。
特にスパイラルラインについてはいろいろな発見がありますので、ご紹介します。
スパイラルラインとは体の側面を螺旋状に走る筋膜のラインで、体幹と下肢の安定性や回旋運動に関与します。具体的には、頭蓋骨から反対側の肩、肋骨、腹部、骨盤、太もも、足、そして再び頭へとつながる、二重のらせん構造を持つラインです。
スパイラルラインの主な特徴として以下の3つが挙げられます。
①頭から足までを螺旋状に包み込むように走行し、全身を繋いでおり、二重らせん構造を形成しています。
②体幹と下肢の回旋運動をサポートし、バランスを保つ役割があります。
③身体の軸を安定させ、姿勢を維持するのに役立つことから全身の安定性に重要です。
特に②③は姿勢改善や腰痛や膝痛の予防に繋がります。
スパイラルラインのストレッチをひとつご紹介します。
両足を大きく開き、左右の手を膝に置きます。
爪先を斜め外側方向に向けます。
体を左側に捻りながら右肩を前に出し、次に体を右側に捻りながら左肩を前に出します。
体を捻る際は、背骨の腰椎から捻ることを意識します。
スパイラルラインは、全身のバランスを保つ上で重要な役割を担っています。
日頃から意識してストレッチを行うことで、より快適な身体作りを目指しましょう。