ゲルマニウム,有機と無機の違い,免疫調整,赤血球代謝促進,朝鮮人参,
ゲルマニウム(Ge)は、元素番号32の半金属元素で、金属と非金属の中間的な性質を持ち、条件によって電気を通したり通さなかったりする半導体の特性を持ちます。
光や熱に反応して電気を流す特性から、以前は工業用途が主でしたが、現在は光ファイバーや赤外線光学、美容・健康関連製品に広く応用されています。
主な特徴半導体としての性質:
ゲルマニウムは電気をほとんど通しませんが、30℃以上に温まったり、ほかの元素と混ぜ合わされたりすると、電気を通しやすくなります。
石炭、土壌、鉱石の中に含まれており、海水や土壌にも存在します。
有機ゲルマニウムと無機ゲルマニウム:ゲルマニウムに炭素が含まれた化合物を「有機ゲルマニウム」、炭素が含まれないものを「無機ゲルマニウム」と区別し、後者は人体に有害です。
主な用途と応用例工業分野:
光ファイバー、赤外線レンズ、合金材料。
美容・健康分野
ゲルマニウム温浴:
ゲルマニウムの特性を利用し、体を温めることで血行を促進するといわれています。
美容・健康グッズ:
化粧品、美容機器、腰痛ベルトなどに利用されています。
植物に含まれる成分:
朝鮮人参、ニンニク、サルノコシカケといった植物や温泉水にも含まれています。
注意点製品選び:
有機ゲルマニウムの製品を選ぶ際は、化学構造が確認された信頼できる製品を選ぶことが大切です。
無機ゲルマニウムの危険性:
無機ゲルマニウム(二酸化ゲルマニウムなど)を摂取すると、体内に蓄積し、健康被害を引き起こす危険性があります。
有機ゲルマニウムについてもう少し詳しく記載します。
プロパゲルマニウムは免疫を高める薬、経口B型肝炎治療剤セロシオンカプセルとして唯一医薬品として認められ、がん転移抑制能力が報告されています。
ただし添付文書には健康障害や死亡などの危険性について記載があります。
具体的には消化器系の症状(腹痛、下痢、口内炎等)、うつ、月経異常、脱毛等の副作用の可能性があります。
浅井一彦らは石炭や漢方薬にゲルマニウムが少し含まれているレパゲルマニウムを開発し、アサイゲルマニウムとして今でも販売されています。
免疫調節作用:
免疫細胞を活性化させることが報告されています。
赤血球代謝促進:
マクロファージの働きを活発にし、老化赤血球の分解を促進することで、体内の酸素運搬機能の向上につながる可能性があります。
その他に疼痛抑制・食欲改善などの効果が見られ、健常人でもがん患者での1年以上の長期投与でも軟便以外の副作用は見られなかったとのことです。
しかしながら厚生省の許可は降りなかったため保険薬品になっていません。
サプリメントとして売られています。
あくまでも自己責任で飲用してくださいね。
