もみ返しとは、マッサージや整体などの施術後に、施術部位やその周辺に痛みやだるさを感じることです。これは筋肉や組織が過度な刺激によって損傷し、炎症を起こすことが原因で起こります。もみ返しの原因として①過度な刺激:施術時の力が強すぎると、筋肉や組織に負担がかかり、損傷を引き起こす可能性があります。②無理な姿勢での施術:不自然な姿勢での施術や、身体の歪みを無視した施術は、特定の部位に過度な負担をかけるため、もみ返しが起こりやすくなります。③施術者の経験不足:施術者の技術不足がもみ返しの原因となることがあります。特に筋肉や組織に対すと圧のかけ方を知らない場合、筋肉を傷つけてしまう可能性があります。④施術に慣れていない:普段からマッサージや整体を受けていない人が、初めて施術を受けた場合、身体が過剰に反応して、もみ返しが起こりやすくなることがあります。もみ返しの具体的な症状は施術した部位の痛みやだるさ、ハリ、頭痛や吐き気、倦怠感、 内出血(ひどい場合)です。もみ返しと好転反応の違い:もみ返しと似た症状に好転反応があります。好転反応は施術によって身体が回復に向かう過程で一時的に現れる症状で、身体の老廃物が排出される際に起こる場合があります。好転反応の特徴は◯施術後、数時間から1~2日で症状が治まる。◯筋肉痛のような痛み、だるさ、眠気、発熱といった症状◯施術前よりも身体が軽い一方、もみ返しは、施術後、数日経っても痛みが引かなかったり、症状が悪化したりすることがあります。もみ返しの対処法として炎症を抑えるために患部を冷やす、安静にするといった対処方法があります。無理に動かしたり、ストレッチなどをすると、炎症が悪化する可能性がありますので、安静に過ごしてください。また、入浴や温湿布などで患部を温めると、血行が良くなり炎症が悪化する可能性があるため避けてください。飲酒は筋肉の修復を妨げますので控えてください。消化に時間がかかる肉や油っこいものは避け、和食中心の消化の良い食事を摂るようにしてください。もうひとつ大切なことは、リラックスすることです。もみ返しかなと思ったら自律神経を副交感神経優位にしてあげましょう。